クラスメソッドメンバーズをやめていいんじゃないかと検討して継続になった話
メリークリスマス!
id:shrkw です。今日で現職最終日だからというわけではないですが、最近、クラスメソッドメンバーズをやめていいんじゃないかと検討しているので、そのことを書きます。
サービス自体は AWSの請求代行から構築まで支援「クラスメソッドメンバーズ」|クラスメソッドのサービス の通りで、利用料割引とサポートが主な利点だと思います。
弊社はプレミアムサービスに加入しており、それは本当に助かっているのですが、いくつか未知だったデメリットがあったので記録しておきます。
デメリット 1: AWS Organizationsが利用できない
メンバーズにログインすると閲覧できるFAQに以下のように記載があります。
AWS Organizations を利用することはできますか?
弊社メンバーズサービスを利用いただいている AWS アカウントでは、AWS Organizations をご利用できません。
クラスメソッドメンバーズでの請求代行はクラスメソッド側のOrganizationsの配下に入ることで実現されるので、自由にOrganizationsを利用することはできません。正確には、絶対利用できないわけではなく、メンバーズ加入前に作成したOrganizationsはそのまま使えて、加入後にOrganizationsを作るのがダメなようです。ちょっと前に見たときは面倒なフォームから申請すれば作れたような気がするのですが、変わったのかな。
最近のAWS管理はOrganizationsを複数分けてACLにするというのが王道だと思うのですが、それができないというのが非常に痛いです。
デメリット 2: AWS SSOが使えない
AWS Organizationsが自由に使えないため、AWS SSOが利用できません。 FAQは下記。
AWS Single Sign-On (SSO) は利用できますか?
AWS Single Sign-On (以降、AWS SSO) を利用する際の前提条件として AWS Organizations のマスターアカウント管理権限が必要であるため、メンバーズへ加入されている AWS アカウントでは AWS SSO を利用することができません。(2018年 1月現在)
AWS SSOもセキュリティ管理に大きな利点のあるサービスなのでこれが使えないのというのもとても痛いです。
デメリット 3: 請求から支払いまでのサイトが30日しかない
弊社の場合、請求が毎月10日頃通知されてきます。これだけならいいんですが、支払い期限が翌月10日だったりして、支払いまでの期間が短く、経理部門に負担を掛ける運用になってしまっています。
サービス紹介サイトにはこう書いてあるけどなんで違うんだろ。
- 支払い方法、支払いサイクルを教えてください
銀行振込(円建て)でのお支払いとなります。為替レートは三菱UFJリサーチ&コンサルティングの月中平均を利用しています。お支払いの期日は月末締め翌月末支払いとさせていただいております。ご希望に応じてドル建てでのお支払いも可能です。
デメリット 4: Developers.ioで紹介された機能でも使えないと悲しい
上記のAWS SSOのように、クラスメソッドメンバーズであるせいで使えないものがDevelopers.ioで紹介されていたりすると、非常に悲しい気持ちになります。
デメリット 5: Organizationsが利用できないなどの情報がログインしないと閲覧できない
サービス加入時には説明があると思うんですが、デメリットになりうる情報こそ、パブリックに公開されている状態になっていてほしいなと思います。
社内で話して継続を決めた
などなど色々厳しい点があるのですが、サポート問い合わせのやりやすさ、脆弱性診断などが有償オプションとして可能という点が、人的リソースが常に足りないスタートアップとしては大きなメリットであり、加入継続となりました。上記のOrgの課題はAWSではどうしようもないところなのでしょうがないかなと思いつつ、情報公開などについてはもうちょっと改善してくれるといいなと思っております。