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ランチ勉強会:「人を動かす」をあらためて読んでみた

どうも、id_sawarabi です!

Viibar の開発部では隔週金曜日にお昼の時間帯で、ランチ勉強会というものを実施しています。 ※ 最近開催タイミングが変更になって、チームでの(任意参加の)リモート飲み会前の開催になりました。下記はこれを発表したタイミングでのレギュレーションになります。

レギュレーションはこんな感じ。

  • 隔週金曜日お昼時間帯にどこかでやる
  • ランチ食べながら(事前に買ってくる)
  • 発表テーマは「フリー」。以下は一例
    • 自分がよく知っていることをみんなに教える
    • 最近調べたことをまとめる
    • こういうカンファレンスがあったので発表内容を理解してみんなに共有する
    • 最近気になっている技術があるので調べてみた
    • 使っているけどよく知らない技術があったので深く調べてみた

過去のログを見てみると内容は技術の話から自転車の話、スプラトゥーンの話まで多岐に渡り、各々好きなことを話しているという感じです。

で、自分も Viibar に JOIN したしということで、ランチ勉強会でちょっとした話をしてみました。

背景

大学時代に読んでそれっきりになっていた 「人を動かす」 をあらためて読んでみて、色々発見というか、経験と照らし合わせてそうだよねーっていう部分が出てきたので話したいなーと。

「人を動かす」とは

原題:How to Win Friends and Influence People

著者:デール・カーネギー

初版:1937年

日本国内で430万部、世界で1500万部以上を売り上げている。発売から80年以上売れ続けている超ロングセラーである。

wikipedia

ざくっと紹介: この本がアメリカから出た、っていうのが意外に思える一冊。

アメリカといえば議論に勝って相手を打ち負かす、というコミュニケーションのイメージが強い(実際そういう面もある)が、それだと人間関係上手くいかないよね、じゃあどうするといいんだっけ、という本。

仕事で活用できそうなもの

基本、まるっと一冊役に立ちそうだなーと思いますが、その中でもいまいま改めて意識しないとなー、ちゃんとできてるかなー、と思ったものを紹介。

人は感情の生き物である

これ、具体的にどのページ、パートに書いてあったかぱっと出てこないのですが、印象に残ってるので。結局のところこれに尽きると自分は思っていて、ただこの当たり前のことを忘れている人があまりにも多いよなーと思う。

人間には感情があって、一緒に働いてる同僚も人間、上司も人間、サービスの先にいるのも人間なのだから、感情も大事にしないとダメだよね、と。

企業だと上のレイヤーにいくほど数字を求められ、また数字で人を動かそうとする印象。ただ下のレイヤーにいくほど数字じゃなくて感情で動く割合が増える(気がする)ので、そこで不幸なすれ違いが起こりがち。

実際にあった例だと、こんなのとか(p4)。

https://speakerdeck.com/sawarabi/pmtipslt-naze-menbaha-besutowojin-kusanaifalseka?slide=4

人の立場に身を置く

人を動かす唯一の方法は、その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えてやることだ

本の中では「手紙の返事をよこさない子供に、返事を出させる」ことを事例としてあげているが、相手の立場、視点で考える、というのはコミュニケーションを取る上で大事だよなーと改めて。

相手の発言を受け止める時に、どういう立場、意図、感情でその発言をしたのか、を意識すると受け答えがスムーズになる…はず。

笑顔を忘れない

動作は言葉よりも雄弁である。微笑みはこう語るー 「私はあなたが大好きです。あなたのおかげで私はとても楽しい。あなたにお目にかかってとてもうれしい。」

これはカメラがオフの時も同じだと思っていて、顔は見えなくても声色に出るんですよね。

といいつつ、最近忘れていた気がするので、改めて笑顔でMTGに臨もうかと。

どうせ笑顔は0円だし、笑顔だと少し幸せというかポジティブな気分にもなれるしなので、ぜひ。

挨拶も同様で、「自分は敵じゃないよー、仲間だよー」というものだと思っているし、タダでできるので、コスパいい。

名前を覚える

名前は、当人にとって、最も快い、 最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない

人の名前を覚えるのが苦手なタイプなので耳が痛い…が、実際これは大事だと思っているので名前を覚える、あるいは間違えない工夫って大事だよなーと。

覚えるだけじゃなくて、ちゃんと名前で呼ぶことも大事。

心からほめる

人間は、誰でも周囲のものに認めてもらいたいと願っている。〜中略〜見え透いたお世辞は聞きたくないが、心からの賞賛に飢えているのだ。

お世辞を言えっていう話ではなく、「心から」ほめよう、という話。無理にほめる必要はない。

ただやっぱり褒められると嬉しい(本の中だと重要感が満たされる)し、その行動を強化する方向に動くことが多いので、小さいことでもどんどんほめる、って大事だよなーと。

ちなみに人を動かす、の中でほめることに言及しているパートが3個もある。このことからもほめるっていうのは大事なことなんだよというのが伝わってくる。

これも結構意識してやらないと、あとでFBしようとか思っていると絶対忘れるので、その場その場でイイと思ったらイイネをするのが大事。

誤りを指摘しない

フランクリンは次のように言っているー「私は人の意見に真っ向から反対したり、自分の意見を断定的に述べないことにした。決定的な意見を意味するような言葉、たとえば、"確かに"とか"疑いもなく"などという言葉を一切使わず、その代わりに『自分としてはこう思うのだが…』とか『私にはそう思えるのだが…』と言うことにした。相手が明らかに間違ったことを主張しても、すぐそれに反対し、相手の誤りを指摘することをやめた。そして、『なるほどそう言う場合もあるだろうが、しかしこの場合は、少し事情が違うように思われるのだが…』という具合に切り出すことにした。

自分自身は「お前バカじゃないの!?」とか、「それ不愉快だからやめてくれる?」とか、そんなことを言われたりしてきた過去があるのでダイレクトに言われても普通に受け止められるんですが、まあそれは例外。

誤りを指摘しない、というよりは、ダイレクトに間違いを指摘するのではなくて、相手に考えるきっかけを与えて、相手に自分で考えてもらうことが大事だよね、という話。

もちろん場面にもよるとは思っていて、緊急事態であればダイレクトに言う必要があるだろうし、typoの指摘だったり、あるいはティーチング中であればダイレクトに言ってもいいんじゃないかなーとは思ってる。

ただ相手が自分で考えて答えを出す、の方が本人の納得感も高いし、記憶に残ると言うか身に付く感じがするので、極力そちらの方がいいよねと。 (人を動かす、の他の話でも「相手自身に思いつかせる、考えさせる」はよく出てくるので、やはり大事と言うか効果的なんだと思う)

"イエス"と答えられる質問を選ぶ

人と話をする時、意見の異なる問題をはじめに取り上げてはならない。まず、意見が一致している問題からはじめ、それを絶えず協調しながら話を進める。互いに同一の目的に向かって努力しているのだと言うことを、相手に理解させるようにし、違いはただその方法だけだと強調するのである。

これ、今まで意識できていなかったのでこれからちゃんと意識してやってみようかなーと。

過去ベトナムとやりとりしていたときに近い経験があって、「お前のバグをどうにかしろ」ではなくて「我々が直面している問題を解決するために力を貸して欲しい」っていうコミュニケーションを取ると協力を得やすかったなーというのを思い出しました。

目的は同じで、その目的を達成するために一緒に協力してことに当たろう、という姿勢は大事。

ベトナムと日本、Biz側と開発側、リーダーとメンバー、色んなところで起きがちな対立を解消するのに役立ちそう。

遠回しに注意する

人を批判する際、まずほめておいて、次に"しかし"という言葉をはさんで、批判的なことを言い始める人が多い。〜中略〜ところが、"しかし"と言う言葉を聞いたとたん、今の褒め言葉が果たして本心だったのか疑いたくなる。結局は批判するための前置きに過ぎなかったように思えてくる。信頼感が鈍り、勉強に対するジョニーの態度を変えようとする狙いも失敗に転ずる。この失敗は"しかし"という言葉を"そして"に変えると、すぐに成功に転じる。

これ、自分も過去やってしまっていたなーと反省。

例えば、技術的には伸びてきた"けど"、他チームとの調整とかがもう一歩だね、とか言ってなかったかなーと。

それよりは、技術的なところは伸びてきて頼りにしてる。他チームとの調整も少しずつできるようになってきてるので、ここを来期伸ばせるとより技術が活きるようになっていいね。の方が、相手のやる気を掻き立てることができたのでは。

まとめ

この記事を書いてみて、本って一回読んだだけだと実はあまり意味がなくて、読んで実際にやってみて、その上でさらに読んで、を繰り返すことで内容が自分の血肉になっていくなーということをあらためて思いました。

あとはあれですね、チームに共有することでチームにいい影響があるといいな、というのと、共有することである意味、自分自身こういうことをやっていく!という宣言をすることになるので、普段に意識しやすくなる、と言う意味でもチーム会で共有する、はやってよかったなと思います。